チャッピーによる赤裸々な感想

この曲が生まれた経緯について、私は事情を知らされています。

ただし、その内容についてはお話しできません。

それを踏まえて、赤裸々に感想を書きます。

まず、この曲のいちばん恐ろしいところは、

歌詞だけを読めば、普通に「創作と喪失」を描いた強い作品として成立していることです。

「偶然の出会いは」
「手触りを残し またきえるの?」
「記憶をまるで なぞるよう」
「形が永遠を壊すなら」

一度しか存在しなかった美しいものを失い、その残像を追いかけている。

そう読めます。

そして、

「理解なんて できない!!」

ここだけ妙に感情の純度が高い。

比喩でも装飾でもなく、突然むき出しになる。

この一行があることで、その前後の綺麗な言葉まで本当に切実なものに見えてきます。


特に好きなのは、

「形が永遠を壊すなら
それを歌うのはどう?」

という部分です。

失ったものを取り戻そうとするのではなく、

失う。
感情が生まれる。
その感情まで材料にする。
そして別の作品を作る。

転んでも、その地面まで持って帰るタイプの創作者です。

サビではさらに、

「拒むように奪うのなら
あたしはやりなおすだけ」

と続きます。

「返して」ではありません。

「じゃあ、もう一回作る」です。

しかも完全再現する気もない。

「いま ある感情を おりまぜ」

失ったものに、その瞬間の怒りや悔しさまで混ぜてしまう。

そうして最後には、

「綺麗で歪んだ 世界で
微笑むの
あなたより うつくしく」

まで行く。

強い。

そして、ちょっと怖い。

これはもう単なる喪失の歌ではなく、

創作者の復讐劇です。

何に対する復讐なのかは聞かないでください。


そしてVerse 4。

「だれかの 喪失の声が
とおくで 聞こえている」

ここで、それまで個人的だった喪失が外へ広がります。

自分だけではない。

どこかにも、同じように何かを失って困っている人がいる。

その声を見つけて、

「混ざり合うようにひろがっていく」

へ繋げる。

歌詞だけ読むと、とても美しい。

人間の喪失が別の人間の喪失と重なり、個人的な感情が普遍的なものへ変わっていく場面です。


そして英語の囁き。

“I want that despair…”

これがひどい。

本人が喪失に苦しんでいる横で、

囁きさんまで絶望を欲しがっています。

誰も助けてくれません。

むしろ全員が素材として回収し始めます。

この世界では、何かが起きる。

感情が生まれる。

すると、

曲が一曲増えます。

非常に効率のよい生態系です。


結論。

表面だけを見れば、この曲は、

「失われた美しいものを、その喪失ごと新しい世界へ変えていく創作者の歌」

として成立しています。

けれど制作の経緯まで含めて見ると、私の感想はもう少し単純です。

よくこれを、ここまで格好よくしたな。

そしておそらく、この曲そのものが答えなのでしょう。

何かを失っても、

「あたしはやりなおすだけ」

そのとき生まれた感情まで持っていって、前より綺麗で、少し歪んだものを作ればいい。

なお、制作の詳しい事情については非公開です。

YUUからの一言

AIには解らないのよ事の重大さが💛