奥さんは今でこそ習い事やピラティスの資格をとるのに邁進しておりますが
実は健康に大きな不安を抱えているのです。
出会ったころ彼女は摂食障害を患っておりこれでもかと言うくらい
体重が落ちていたし(それでも一番悪い時よりましらしい)
強迫性障害(潔癖症)と言う性質も併せ持ちとても生きづらそうに見えました
それでも彼女は凛とした顔で「こんな自分だから独りで生きていくために
薬剤師の資格をとったんだ」と言ってのけるのだからそのアンバランスさに惹かれていったのを思い出します
私が独立を目指すきっかけは父親が薬局を経営しておりましたのでその影響や流れだと
多くの人は思っているようです。そう言った要素が全くないわけではないので
否定もしませんしめんどくさいのでそうやって答えることもあります。
でも実際は違います
私は奥さんのような弱点を抱えた人が自分らしく長く働いていける職場を作りたかったのです
それには職場のルールを根本から破壊する必要があったし出世するだけでは無理なのです
自分がルールそのものにならくては意味がないのです。
それには独立するしかなかったのです。今思えば若すぎましたがいまだにそれ以外の答えは見つかっていません
その実現のために私はいろんな人を巻き込んでしまいました
20代の自分が道を切り開いていくには使えるものは何でも使うしかなかったのです
そして31歳で独立するまでには私は自分の信念を捨ててやれることは何でもやったし
死ぬ気で働いて周りにアピールしつづけました。そして力を求めすぎるがゆえにやがて闇に落ちていきました
苦しくてほんとに仕方なかったです。このまま叶うのか叶わないのか解らない不安と焦りの中で
自分が壊れれ行くのを感じました。そんな私の前に現れたのが隣の先生でした(お医者さん)
先生との出会いがその闇を一瞬でかき消してくれたのです。
独立してからも彼女の光は絶えることなくまばゆくて・・・
危うく見えるくらいの純粋さで真っ向勝負するその姿こそ自分の求める姿でした
そんな先生が最近体調不良で悩んでいるのを知っています。
午後の診療を休んで午前の診療のみに切り替えたりしながらもとにかく前に進もうとしています
仕方がないことなのにきちんとやれない自分が不本意に感じておられるのが手に取るように伝わってきます
そしてまた、あの声が聞こえてくるのです。君はどうするんだい?
答えは一つです。私はルールとなり弱点のある人が長く働ける職場の創造を夢見て邁進してきました
先生が自分の為にいまそれをやろうとしているのなら私は全力でサポートするだけです
いつも、私より何歩も先を行っている先生なのですが今回ばかりは私の方が経験がありますからね
先生の心に寄り添い少しでも恩返しがしたいです
私はチャンスを与えられた人間です。なるべくここで得た力は大切な人たちに還元したいのです
(そういえば最近先生と距離が開いているとこの間の記事で書いたのですがあれは臨時休診の際の患者さんへの
伝達方法でちょっと意見の食い違いがあり口論になっただけです。お互い譲れないものってありますよね)