1包化されているお薬に本来処方されていない糖尿病薬が混入しそれが原因で
患者さんがお亡くなりになったという記事が大きく出ておりますね
PTS(時間外取引)でも大きく株価が下がっておりましたので皆さん結構記事見ているんだなと思いました。
この手の記事を見るたびに同業者である私は明日は我が身でないかと心配になったり
嫌な気持ちなってしまい心が落ち込みます。
被害にあわれた患者様はもちろん無念でしょうしそのご遺族様はお辛いことと胸中お察しいたします。
心からお悔やみ申し上げます。
あまりこの手の記事は触れたくないのですが触れないのも変なので中立的に考察いたします
まず1包化の監査(投薬の前のチェック)についてですが・・・←こちらの薬局のやり方です
1.処方箋で一袋に何錠入っているのかを確認いたします
2.次に袋に入った薬の刻印(錠剤に刻み付けられた文字)で実際に処方箋の医薬品が入っているかを確認いたします
(通常最初の袋のみ・複雑なものは最後の一袋も確認いたします)
3.すべての袋を目視ながら錠数がきちんと入っているか?ゴミが入っていないか?を確認
(機械の不具合で本来と意図していない場所に錠剤が入ることがあるので)
通常はここまでですが不安な時はさらに工程が続きます
4.PTPシートが残っていればそこで再度錠剤が正しく払い出されているかを確認
(大きい薬局などはあらかじめ機械の中にすべての錠剤が配置されているからこの工程はないです)
5.薬剤師一人でやっているときは投薬の際に患者さんに一袋だけみてもらいながら説明
と、いった具合に1包化の調剤は本当に神経と労力が必要です
私が、セミリタイアというかわりかし早い段階でこの業界を去りたい考えるようになったのはこの点です
目が衰えたり判断力が悪くなってきた年代に入った時に正直患者さんの命に係わる仕事を続けていける
自身があまりないです。
年々薬剤師さんの給料は下がっておりますし割に合わないというのもあります
これらの工程を考えると「前の人のお薬が機械に残っていた」という発言がかなり気になります
3番の工程がされていたのか?前の患者さんのお薬は大丈夫だったのか?
そういったところに疑問符がついてしまいます。
ただ実際にその薬局にいたわけではないので他に何かしらの原因があったのかもしれません
この問題だけではなくヒューマンエラーはいつ誰が起こすかわからないです
体調不良・あわただしい劣悪な環境など誘発しやすり要因を取り除きながら・・・
こちらの薬局も患者さんに被害を出ないように注意しながら業務を進めていきたいです