たまには本業(薬局経営)の話でもいかがでしょうか?

ここ数年調剤薬局を利用する際に薬が不足で調剤できませんという

事例に遭遇した患者さんは少なくないと思います

本当にご不便をおかけして申し訳ありません

その際に薬局より需要の高まりで入庫できない

または後発品メーカーの不祥事で需給が乱れてしまったという説明を

耳にすこともしばしばあると思いますが・・

それは、品薄になっている医薬品を供給しているメーカー側の多くが

そういった説明を薬局にされますのでけして嘘は申しておりません

ただ、実際に業務に携わっているとその説明にはとても違和感を感じます

品薄を起こす医薬品の多くは風邪薬・ビタミン剤・後発医薬品に

集中しており安価という共通点をしばしば見かけます

もっと言ってしまうと円安が進行するたびにまた原油が高騰するたびに

供給量が減っているように感じておりました。

そのため実際は円安による原材料の高騰が原因で採算が取れないという見方が

正しいのではないか?と思っております

毎年医薬品の薬価は国に下げられてしまう中、円安は進み

原油が高騰して(アルミ包装・運搬費の高騰)作れば作るほど赤字になってしまう

そんな感じではないのか?と想像できます

そんな中、選定療養制度というものが10月より導入されます

先発品と後発品の差額の1/4に相当すものに消費税を課税したものが

負担金に上乗せされる制度です(先発品を選ぶと今より高くなる可能性が高い)

この医薬品供給不足の中混乱なく行けるでしょうか?

米国の利下げで円高傾向に進んだとして果たして供給は回復するでしょうか?

薬がなくても当たり前(許されてしまう)のような雰囲気が業界にはただよっていて

それが払しょくされなければ供給の改善は見込めないとタムタムは見ております