子供のころ80点とったら褒められてうれしかった
そのうち90点をとれるようになったら80点では褒められなくなった
やがて100点をとれるようになったら100点をとらなくては褒められなくなった
いつしか頑張っても息苦しくなるだけだった
これは極端な例なのですがこれに似たような経験ってないでしょうか?
私はこれまでに多くの学校にいけなかった人、職場に行けなくなった人に出会ってきました
そして今日またそういった相談を受けました。
何でも妹さんが会社に行けなくなって自殺しそうになって初めて鬱を患っていることを知ったそうです
お母さんが先も見えない状況に焦ってしまい失言も多いとのことです
正直私にはどうしてあげたらいいか解りません。
ただ、一つ言えることは子供にとって親は絶対的存在であること
年齢が小さければ小さいほどその関係は強まるのだけれど・・・
大人になってもその傾向は残っていることが多いものです。
私は子供のころ親にがっかりされた時のことを思い出します。
時に自分の考えや夢を否定された時のことを思い出します。
とても孤独でした。
この世で誰一人理解者がいないような深い海の中にいるようなそんな孤独です
でも、どんなに失敗をしても親が大丈夫だよと、堂々としてくれていた時は
それだけで安心して前に進むことが出来ました。
躓きたくて躓く人なんていないのだから私は周りは堂々としていてあげてほしいのです。
それが彼女たちの唯一の居場所になるのだから。
私は妻が潔癖症であることも強迫性障害であることも・・・・
二人に子供が出来ないというか作らないというのかは解りませんが(早々に諦めた)何一つ隠しません
私はそれを正直に話します。二人が現状を受け入れているのだから誰に何を思われてもかまいません
私は堂々とするし人と違うことがあるのなら二人にしか出来ない人生を歩むだけなのです
私はそんな事で悲観など決してしないし彼女もそれを負い目に感じる事なんてけしてないのです。
だからせめてどんな状況になったとしても一番近しい人は(特に子供の親は)堂々としていてあげてほしい。
そして、彼女たちが少し前に進めたならその時の気持ちを忘れないであげてほしい
10点しか取れないようなどん底にいるとき平均点を取れるようになったらきっと周りは大喜びします
でも人は時々もっともっとと求めてしまいます。それはやがて息苦しさに代わります
(時々向上心を促すようなアドバイスはとても良いと思いますが・・・)
どうか一番悪かった時の気持ちを忘れないであげてほしい。
躓いた人たちは多かれ少なかれ自己肯定感が低いことが多いです
でもとても素直な事が多く身近な人が喜んでくれるともっと頑張ろうとする光景をよく見ます
けして自発的な回復力を妨げることはやめてあげてほしい
私はカウンセラーでも医者でも何でもないからただ話を聞いてあげる事しかできません
はじめの一歩を踏み出せるようになるにはきっと時間がかかると思います。
そのきっかけが訪れることを私は祈っております。